街の小さな病院や歯科に行くと、建物の周囲がガラス張りになっており、病院の情報やキャラクターなどがデザインされている風景が見られます。
外に面している部分が全面ガラスに囲まれているテナントの場合、クリアで清潔感を歩行者が感じるため、安心して病院や歯科に入れる効果があります。
そこで、テナントのガラス部分を活用し、テナントの情報発信を効果的に行える看板デザインをご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
なぜ、クリニックなどはガラス面が多いのか?
病院やクリニックなどでは周囲がガラス面に囲まれていることが多いです。こうしたクリニックのガラス面は、ガラス面の全てをデザインで覆いつくさず、テナントの解放感と清潔感を効果的にアピールするように工夫されています。
そのように、ある程度外から中が見えるようにすることで、クリニックに入ることの抵抗感を押さえ、お客様が足を運びやすくなります。
ガラス面の看板デザインは大きく使うことができるため、ガラス面と看板にメリハリを持たせることで、テナント情報を効果的にアピールしつつ、クリニックの雰囲気を伝えることができます。
ガラス面を有効活用する3つのツール
前述のように、ガラス面はそれ自体が魅力的な看板素材です。その上で、お店やクリニックの情報を効果的にアピールできるツールがあります。
具体的には、「カッティングシート」、「ステッカーシール」及び「インクジェット出力シート」の3つです。用途に合わせて使うことで、ガラス面を使った看板のデザイン性や綺麗さを、歩行者にアピールすることができます。
デザイン自由!カッティングシート
カッティングシートとは、その名の通りガラスの外側に貼って視覚効果を出すカラーシートのことであり、お好みのデザインにカットして利用することができます。
カッティングシートのメリットは、ガラス面に貼ってもガラス全面を覆い隠すことはないため、程良く内装を見せることができる点で、病院などのほかに、美容室や飲食店、服飾店のテナントでも利用されています。
カッティングシートは他の看板設置費用に比べて安価です。専門の業者に依頼した場合、90センチ四方のシートでも2万円以下で発注することができるため、手軽に導入できることが魅力です。
耐久性抜群!ステッカーシール
ステッカーシールとは、白色塩ビシートと呼ばれる雨などに強い素材で作られたシートにフルカラーインクジェット出力を行った後、デザインの輪郭をカットして張り付けるシールのことです。
ステッカーシールはガラス面以外にも車などに貼られ、水に強いため、長期にわたって使用する際にもおすすめです。
また、ステッカーシールはカッティングシートでは製作が難しい多色使いのロゴやフルカラーのデザインも1枚のシートで仕上げることができるため、お店のキャラクターや地図、複雑なロゴデザインを導入する際にも活躍するツールです。
ガラスを美しく!インクジェット出力シート
インクジェット出力シートとは、屋外看板専用出力機で溶剤インクジェットを出力したシートのことです。一般的には専門の業者に依頼し、でき上がったシートを自分で貼り付ける作業を行います。
インクジェット出力シートには①長期塩ビ、②電飾塩ビ、③厚手ターポリン・電飾PETシートの3種類の素材が存在します。
① 長期塩ビ
長期塩ビは、裏グレー色の外貼り仕様になっており、UVカットラミネート加工をすることにより、3年から7年ほど表面の美しさを保つことができます。
光をある程度遮断してくれるため、お店の南側にある窓から入る光を減光できます。また、歩行者からに店内の様子をあえて見えにくいようにし、入店したお客様のプライベートを守るために使う方法があります。
② 電飾塩ビ
電飾塩ビは、長期塩ビとは異なり、光が透過するため、室内が明るく見え、室内灯などにより電飾看板のようにぼんやりと明るくなることが特徴です。
電飾塩ビはガラス面との相性が良く、あえてお店の中が見えるようにし、扱っている商品を見せたりします。また、ガラス越しにウィンドウショッピングするお客様に入店してもらうために利用されています。
③ 厚手ターポリン・電飾PET
厚手ターポリン・電飾PETは、糊なしシートの表面に両面テープを付けてポスターのように貼るシートです。高所の窓など、外からの施工が困難な場所に利用することが一般的です。
厚手ターポリンはテント生地のため強度が高く、しわになりにくい素材を使用しています。また電飾PETは、シートにコシがあり、光を透過するため、ぼんやりと店内の様子を見せることができます。
このように、インクジェット出力シートは用途や場所に合わせて適切な種類を選択する必要があります。ご自身のテナントの立地条件や日照条件とも照らし合わせて選びましょう。
まとめ
ガラス面に張りつけるシートを利用することで、お店の「清潔感」や「解放感」を効果的に演出することができ、ついついお客様が足を運びたくなる集客効果が見込めます。
ガラス面にシートを張りつけるにあたり、お客様の目線から外装を考えるとともに、プロである看板製作業者の担当者の経験とノウハウを活かして、最も綺麗に見える外観になるよう作業を進めていきましょう。