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看板をデザインするための3ステップ

看板をデザインする時に、まず自分が作りたい看板のイメージがあり、文字やイラスト、色やテイストなど簡単なイラストを描くことから始める方が多いです。
ここで大切なことは、自分が作りたい・注目しいて欲しい看板のイメージと、お客様がお店に入りたくなる看板のイメージを近づけていきましょう。

ここでは、看板のイメージを固めていくステップご紹介します。

看板をデザインするための3ステップ

看板のデザインを考えていると、色々なアイデアや盛り込みたいデザインが沢山出てきて、纏まりがつかなくなります。
そのように纏まりがつかなくなったとき、毎回振り返って欲しいことが「なぜ看板を作るのか?」「誰に見てもらいたい看板なのか?」ということです。

看板は、お店の認知度と集客力をアップする広告です。そして、実際に歩行者が看板をふと目にした時、「興味を持ってもらうこと」「自分が知りたい・欲しいものがありそうなこと」「入ってみたくなること」まで思わせて、行動の移ってくれると成功です。

視点を変えると、実はマーケティングの一要素が看板であり、合わせて一緒に考えることがあります。これをマーケティングにおける4Pと言います。

  • ① People(誰に):自分がお店に来て欲しいと想定するターゲット顧客
  • ② Product(どんな商品を):お店で扱うメニュー・商品・サービス
  • ③ Place(どこで):お店の場所…路面店・テナントビルの一室・住宅街
  • ④ Promotion(どう宣伝するか):上記3点が歩行者に伝わる看板・広告・チラシ

それぞれを明確にした上で、看板をデザインしていくことで、「入りたい」と思ってもらえるような心理が歩行者に生まれます。

そこで「④Promotion(どう宣伝するか)」を目標とした看板デザインにするためのステップを①~③の順番でご紹介します。

伝えたい人は誰ですか?

歩行者がお店の看板や外観をパッと見た瞬間に、「このお店いいな」とか「今度のデートに行こうかな」など、色々な感情が生まれます。

さて、ここで考えたいのは、あなたのお店には、どんな人達に来てもらいたいと考えていますか?
お店のターゲットになる顧客の性別・年齢層・嗜好性など、具体的に挙げていき「ペルソナ」を設定しましょう。これは、デザインにおける基本的な手法であり、具体的な顧客の姿・情報・行動を明文化してイメージを作っていきます。

すると、ターゲット顧客が興味あるものは何か?最新のトレンドは何か?どんなツールを使ってコミュニケーションを取っているか?という情報を深堀することができ、看板に盛り込むと集客に繋がる要素を洗い出すことができます。

扱う商品は何ですか?

看板のデザインに関して、一つ覚えて置くと良いことは、歩行者は看板をじっくりと眺めることは少ない、ということです。そのため、歩行者が一目見て「何を扱ったお店なのか?」を視覚から入るイメージで焼き付けることが重要です。

例えば、通勤途中や車の信号待ちなどに、看板が目に入った瞬間でお店のことをアピールしなければなりません。

扱っている商品とそのイメージが「自分にとって嬉しい/欲しくなる」ようなイメージにするため、看板に一言で何をどう表現すれば良いか?を工夫します。

例えば、「イタリア本場の窯で焼くピザのお店」「A5ブランド牛が格安ランチで食べれる店」「話題の肩甲骨はがし!マッサージが2,980円」「地元の食材だけを使ったカジュアルフレンチレストラン」と、特に5感を刺激するような言葉で表現すると、イメージが湧きやすくなります。

もし、これらの表現がなかなか自分では思いつかないという場合には、再度自分が扱う商品に加えて、お店のアピールポイント、他店にはない特徴、技術力を洗い出してみましょう。
その時、自分だけの視点では視野が狭まったものしか表現できませんので、友人・知人・お店の常連さんに「どうして来てくれるの?」と聞いてみましょう。

例えば、飲食店なら「このお店の魚介類は鮮度が良いから」「ついつい来てしまうくらい居心地が良いから」「スタッフが元気で応援したくなるから」など、自分では知らないところで伝わっている魅力を発見できます。

お店の場所が伝わりますか?

魅力あるお店をアピールするためには、自分のお店がどこにあるのか?を看板に盛り込む必要があります。
路面店の場合、お店の前にスタンド看板を置くことが多いため、お店の場所はすぐに分かります。これに対して、住宅街や路地裏、テナントビルの一室のように、簡単には見つけられない場所にお店がある場合、看板でアピールすべきことは「場所と行き方」になります。

具体的には、「○○ビル4F」「この角を曲がってすぐ」「このビルの地下1階・階段からどうぞ」などのように、お客様が迷わないようにお店へ誘導することが大切です。視覚的な効果を付け加えるなら、簡単な地図や矢印を使って表現しましょう。

お店の場所が伝わり、確実に来店してもらうことも看板の大切な役目です。

まとめ

看板のデザインを考えるにあたり、「誰に」「何を」「提供する場所」なのかを洗い出した上で、ターゲット顧客が好むデザインにすることが重要です。デザインの肝は、オーナー目線ではなく、ユーザー目線であり「顧客体験」を看板で表現することです。

なかなか思ったようにお客様が来ない、もっと集客力を高めたいと悩んでいる方は、是非ここで挙げた3つのステップを振り返るようにして取り組んでみて下さい。