屋外に設置する看板はさまざまな素材で作られていますが、どんな素材であれ掃除やメンテナンスをすることで長持ちします。また、看板をきれいな状態に保つことによりお店の印象も良くなります。
今回は、看板を長持ちさせる看板の清掃方法について、ご自身でできる清掃の概要を紹介した後に素材別の清掃方法を案内します。さらに、清掃業者に依頼した方がよい箇所もあるので併せて案内します。
看板が長持ちしてお店の印象が良くなるように、参考にしていただけたら幸いです。
セルフでおこなう日常清掃
風雨にさらさらされる屋外の看板は、想像以上に汚れが蓄積しやすいものです。従って、A型看板や置き型看板など手が届く位置の看板は毎日こまめに清掃をすることが大切です。
特に、看板面はお店の「営業マン」ともいえる部分なので常にきれいな状態を保てるよう意識しましょう。
ただし、脚立に乗らないと届かない位置の看板など毎日の清掃が困難な場合には最低でも月に1度の清掃を意識してください。
日常清掃により看板が長持ちする理由
看板の清掃は、美観を保つだけではなく耐久性を高める意味でも効果があります。
日常清掃をすることで看板が長持ちする理由としては、以下の2点が挙げられます。機械的に清掃するだけではなく、看板の状態を意識的にチェックしながら清掃に取り組むことが重要です。
塗装の劣化を防ぐ
看板面は紫外線やほこりなどの汚れ、雨などの影響で腐食して劣化していきます。看板面を定期的に清掃することにより、塗装の劣化を防止することができます。
ねじの緩みなどのチェックができる
清掃をする際に、ネジの緩みなどのチェックをすることができます。ネジが緩んでグラグラの状態のまま使用を続けるのは危険なので、気が付いたらその都度締めましょう(看板の出し入れなどの際にどうしてもネジが緩んでしまいます)。
素材別の看板清掃方法
看板面の素材別に掃除方法を案内します。
スチール(鉄)
表面の水滴やほこりをこまめに軽くふき取るようにしましょう。表面にメッキや塗装がありますが、メッキははがれやすいので強くこすりすぎないように注意しましょう。
錆びてしまった時には市販の錆び取り剤で表面をなぞるようにしてください。強くこすりすぎてしまうとメッキや塗装が剥げてしまい、劣化を早めてしまうので注意しましょう。
ステンレス・アルミ
ステンレスやアルミの看板は、薄めた洗剤を付けた布や雑巾で全体をこまめに軽く拭けば問題ありません。
ただし、ステンレスやアルミの看板は、空気中に含まれる鉄の成分などが看板表面に付着して、表面が錆びてしまうことがあるので、その際は市販の錆び取り剤を使用します。錆び取り剤を使用する際には、あらかじめ表面の小石やほこりをからぶきできれいにしてから優しくなでるように拭いてください。
樹脂・プラスチック
樹脂やプラスチックの看板の掃除をおこなう際には、中性洗剤を使用するかもしくは水拭きをおこないます(トルエンやシンナーなどは看板の劣化や割れにつながるので厳禁です)。
業者に依頼した方が良い掃除箇所と素材
場所や素材によっては、業者に依頼した方がよい箇所もあります。具体的には、手の届かない箇所とアクリル素材の看板はセルフでの掃除はおこなわず、必ず業者に依頼するようにしてください。
手の届かないところの看板
屋根看板や高い位置の壁面看板、突出看板などの手の届かない位置にある看板に関しては、ご自身で作業をおこなうのは危険です。脚立や屋根に上って作業すると、落下などの危険があります。
これから手の届かない位置に看板を設置する際には、頻繁に清掃できない点などを見越して看板の素材などについても検討しましょう。
アクリル製の看板
アクリルは紫外線による劣化により表面にひび割れが生じてしまったり、飛散・落下したりしてしまうことがあります。そのため、拭き掃除の際に手を怪我してしまったり、下にいた人や物に落下したアクリル板がぶつかってしまったりするなど非常に危険です。不注意によってアクリル看板の撤去作業中に看板が燃えてしまった事例もあります。
アクリル製の看板の清掃は非常に危険なので必ず専門業者に依頼しましょう。
まとめ
屋外の看板は、日常的に掃除をすることで状態をきれいに保つと同時に長持ちさせることができます。看板はお店の顔でもあり営業マンでもあるので、きれいな看板を掲げることはお店の印象アップにもつながります。
今回は、看板を掃除することの重要性について紹介するとともに、素材別に看板の清掃方法を紹介しました。誤った方法で清掃をすると看板の劣化を早めてしまったり、塗装をはがしてしまったりする結果にもつながるので、適切な方法に注意しながら掃除をおこなって下さい。
また、手の届かないところにある看板やアクリル製の看板は、ご自身での清掃は非常に危険なので、必ず専門の業者に依頼するようにしてください。