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看板が見つかりやすくなる5つの効果

歩行者に看板を見つけてもらうためには、おしゃれなデザインや奇抜なデザインなどインパクトも大切ですが、単に目立たせるのではなく、視覚的な見易さや色使いを工夫する方が効果的です。
ここでは、看板が見つかりやすくなる要素をご紹介します。

看板が見つかりやすくなる5つの効果

看板が見つかりやすくなる例として、看板に描かれた文字に着目しましょう。
例えば、文字に使用するフォントを丸デザインにするか、ゴシック、楷書体にするかで大きく視認性が変わってきます。

「和食」と書かれている看板の場合、日本人の脳内では「楷書体」に近い文字が和食のイメージを持っています。丸文字やゴシック体より、楷書体で「和食」と書かれている方が、一見しただけで「あっ、例の和食の店だ」と発見しやすくなります。
逆に丸文字で「和食」と書かれた看板では、一瞬疑ってしまうか、見逃してしまいます。

このように自分のお店の看板が見つかりやすくするためには、いくつかの工夫が必要です。具体的には、次の5つの要素をしっかり考えることで、効果的に看板を見つけやすくなります。

  • 色相の効果について
  • 明度の効果について
  • 彩度の効果について
  • 補色の効果について
  • 使用するフォントの効果について

それでは、一つずつ効果を見ていき、今ある看板の改善点や、これから看板を製作するための検討材料にしましょう。

色相の効果について

色相とは、赤や黄、緑、青、紫といういわゆる「色」のことです。
色には、それぞれイメージがあります。赤系の色は暖色系といい暖かいイメージを表現できます。逆に青系の色は寒色系といい冷たいイメージを表現できます。

明度の効果について

明度とは色の明暗のことです。
明るければ白に近づき明るい印象になりますが、文字の場合明るすぎると読みづらくなります。明度が暗くなれば黒に近づき暗い印象になりますが、文字の場合読みやすい色になります。

彩度の効果について

彩度とは色の鮮やかさのことです。
彩度が高くなると若々しい強い色になり、いわゆるビビットカラーになります。彩度が低くなるとくすんだ色になり、組み合わせによっては汚れた印象を持つ場合があります。

補色の効果について

補色とは色の反対色のことで、メインの色を目立たせるために使用します。
赤色の場合の補色は青緑、オレンジ色の場合の補色は青色になっていて、デザインをする上で目立つように補色の効果を使います。

ただし、補色は反対色という言葉の通り反対の色なので落ち着かない印象だったり、ごちゃごちゃした印象を持たれてしまうこともあります。
また、文字や細かいデザインの場合は、フチがお互いの効果が混ざり合いぼやけて見えるハレーションを起こすため、すっきりさせるために、フチを白などで線をつけることで、このハレーションを防ぐことができます。

使用するフォントの効果について

フォントとは、文字のことで、様々なデザインのフォントが世の中には溢れています。

その中でフォントには、明朝体とゴシック体があります。
明朝体はもともと活版印刷のために明朝時代に製作された書体でウロコといわれる三角形の飾りが右側にあるのが特徴です。ハネやはらいの部分があるため、上品・知的・高級品なイメージをもたらします。
ゴシック体は、縦線と横線の太さが均などで、装飾部分がないのが特徴です。視認性がよく遠くから看板を見てもわかりやすく、力強さや信頼のイメージをもたらします。

色の効果とフォントの種類を変えることで、看板を見た人の印象を大幅に変えることができます。また、種類だけではなくフォントの太さや文字と文字の間隔、文字のサイズを調整したり、アルファベットと日本語で起こりがちな段差をそろえたりすることで、より洗練されたイメージを持たせることができます。

最終的な微調整は、もちろんプロにお任せするところですが、大まかな伝えたい印象から使いたいフォントをイメージすることでより良い看板を完成させましょう。

まとめ

ここまで、看板が見つかりやすくなる5つの効果をご紹介しました。実際にデザイン画を3種類程度用意し、看板を設置する場所に持っていき、遠目から見た時の見易さや視認性を必ず確認しましょう。
また、お昼と夜での見え方の違いや、周囲に負けない印象を与えられるか、看板業者と一緒に見やすさを追求しましょう。