お店の魅力とは、店主のこだわりや、他店には負けないところ、リラックスできる雰囲気など、お店を作っていく上で"○○があるお店にしたい"というものです。その上で、お店に入ったお客様が「このお店は、○○の点が良いよね」と伝わって初めて「お店の魅力」が正しく伝わったと言えます。
ここでは、効果的にお店の魅力が伝わる看板にするためのポイントをご紹介します。
魅力の一例
お店の魅力といっても沢山ありますが、ここで業種問わずにお店の魅力となる「立地」「お店の設備」「サービス」「商品」の4つの視点からご紹介します。
これからご紹介する内容を元に、ご自身のお店の魅力の良いところを更に伸ばしたり、他の人気店の魅力から学べるところはしっかり学び、それらを看板で効果的伝えらえるようにしましょう。
立地
まずは立地です。立地といっても、お店の業態によって、どこにあるか?というだけで魅力がある場合があります。具体的には次の通りです。
- マンション群の近くにある…ショッピングモールなら、住民が一か所で様々な買い物ができる。
- 住宅地にある…フレンチレストランの場合、静かな場所でお忍び感がある。
- 駅の近くにある…コンビニの場合、会社の行き帰りに朝食をすぐに買える手軽さがある。
- 学生街にある…飲食店の場合、大学から自宅へ帰る途中で、食事ができる場所ある。
このように、立地に応じて、どんなターゲット顧客がどんなメリットを享受できるか考えてみましょう。
その上で、この場所だから「何ができるのか?」「どんな手軽さがあるのか?」を看板に明記し、効果的にお店の魅力をアピールしましょう。
お店の設備
次にお店の設備です。お店の設備は「便利さ」「雰囲気」「安心感」が魅力に繋がる要素です。具体的には次の通りです。
- 駐車場の広さ…病院やショッピングモールの場合、駐車場の広さと共に「空き」「満席」がしっかり分かる。
- イタリア直送の石窯…イタリアンのお店でも、「本場の石窯で焼く」という雰囲気が食欲をそそる。
- おしゃれな内装…どのようなお店でも、安心してこのお店に入って大丈夫、という安心感が生まれる。
- タッチパネルで注文…飲食店や回転寿司屋の場合、店員を呼ばなくてもメニューを注文できる便利さがある
- テラスがある…カフェの場合、店内と異なり優越感に浸りながら、ゆっくり自分の時間を過ごせる
このように、お店の設備を利用するお客様が「今、自分にとってどんな良いことがあるのか?」をイメージすると、お店の設備は魅力へと変わります。このイメージを看板を通じて効果的にアピールしましょう。
サービス
次にサービスです。サービスは、立地や設備と違い初期投資が少なく、お客様の要望に応じて変更・改良できるものなのでアイデア勝負になります。
サービスの場合、「利便性」「自由度」「付加価値」が魅力の要素となります。
- キャッシュレス決済できる…お財布を持っていなくても、スマートフォンで素早く商品購入してもらえる。
- サービスランチがある…通常メニューよりも、お得感があるメニューを選んで注文してくれる。
- ご飯おかわり自由…一部の飲食店では、定食に限ってご飯がおかわりできるので、若者からの注文が増える。
- スタンプカードがある…スタンプを集めるために、お店に来て商品を買ってくれるリピート顧客が増える。
- マッサージチェアがある…一部のデパートや温泉の場合、休憩所で疲れた身体が癒され、リラックスできる
- wifiやスマホの充電…スマートフォンやPC利用者にとって、wifiや充電できる場所があるだけで来店してくれる。
- ネット予約ができる…飲食店や美容院など、お客様が行きたい日時を指定できるため、集客力アップに繋がる。
このように、お店の業種によっては競合するお店とサービスが被ることがありますので、自分のお店にしかない新しい技術や最新サービスで優位性や独自性を出していきましょう。
また、異業種では当たり前のサービスでも、自分のお店に取り入れて差別化を図ることで、お店としての注目度をアップさせることも試しましょう。
これらの「利便性」「自由度」「付加価値」が魅力伝わる内容を看板に書くことで、効果的に集客していきましょう。
商品
最後に商品です。自分のお店で扱う商品の何が魅力なのか?まずはお店のオーナーが良く理解、その魅力を引き出すことが大切です。
扱う商品にもよりますが「見た目」「質感」「鮮度」「産地」「希少性」が魅力の要素になります。
- インスタ映えする商品…例えばタピオカドリンクのように、見た目の綺麗さとモチモチ質感の魅力。
- 産地直送の新鮮な食材…どこで採れた食材か?朝入荷したての食材か?など、契約産地と鮮度の良さがウリ。
- 自然由来…健康志向に加え、余計なものを加えない、ボタニカルな商品で健全性や安心をアピール。
- テレビでも紹介…メディアを通じて、一定の評判がある商品であることを前面的にアピール。
- こだわりの国産…今治タオルを代表するように、海外からも注文が殺到するジャパンクオリティの高さ。
- 限定品…ワインやウィスキーのように、世界で100本くらいしか製造されていない希少品が置いてある。
このように、商品自体が持つ魅力は一番最初に視覚から判断されることが多いです。そのため、自分のお店に置いてある商品自体が、お店のウリであり魅力に繋がっていきます。
看板には、これらの内容を視覚で伝わるように写真を掲示したり、産地の写真を掲載するなどして、商品の魅力を効果的にアピールしましょう。
まとめ
ご自身のアピールしたい魅力は、看板やメニューやPOP、ホームページやSNSなどにきちんと表示して、お客様に伝えましょう。また、お客様が選びやすい商品の情報を、限定された文字数の中で分かりやすく伝える工夫をしましょう。