同じ業種のお店でも、入りたくなるお店と入りにくいお店の看板には、どのような差があるのでしょうか?
例えば、歯医者さんでは、清潔感だったり、子供向けのデザインだったり、「痛くない治療を目指します」などのポリシーがあるだけで新規来店数が変わってきます。つまり、「お店に入りたい」=「自分にメリットがある」ことがしっかりと伝わる看板になっていることが大切です。
そこで、今回は各業種別でアピールポイントの例を挙げたいと思います。今一度ご自身のお店が、お客様にとってどんなメリットのあるお店なのか?を見直してみましょう。
美容院の看板例
比較的若い女性をターゲットにする場合と、年配の方をターゲットにする場合では、お店の外観や看板の内容に違いが出てきます。
若い女性の場合は、おしゃれ感な雰囲気と共に、「自分も看板にあるような感じの髪型にしてみたいな」と、「綺麗にになった自分を想像させる」ことが重要です。そのため、看板に盛り込む内容は、爽やかな女性の写真と共に、気軽に入れる雰囲気とメニューを掲載しましょう。
例えば「新規の方 最新カット+シャンプー 3,980円が2,980円」、「髪に優しいボタニカルシャンプーを使用」「ネイル ○○円~」「マツエク ○○円~」など、女子力アップに繋がる内容を盛り込んでみましょう。
年配の方や男性がターゲットの場合は、「安さ」もしくは「ゆっくり時間を過ごせる」ことがポイントになります。
年配の方は、行きつけの美容室へ「おしゃべりに行く」感覚で行きます。合わせて、老後を考えると少しでも費用は押さえたいと心理も働きます。
男性の場合、おしゃれに気を遣う方が増えていますが、やはり仕事での身なりが第一ですので、とりあえず髪を切れれば良いというのが本音です。すると看板に盛り込む内容は、「10分1000円カット」「白髪染め ○○円~」「頭皮マッサージ ○○円~」、「パーマ ○○円~」といった形で訴求してみましょう。
居酒屋の看板例
居酒屋は多種多少なターゲット層と、お店の種類があります。そのため、看板を見つつ何を決め手にお店を選んでもらうかが重要です。
具体的には「メニューの幅広さ」「コース料理の種類」「飲み放題の時間と値段」「そのお店にしかない珍しいメニュー」「個室」という点が、予算内でお店を決めるポイントになります。
「串焼き3種 ○○」「産地直送 刺し身盛り 000円~」「飲み放題 1時間980円」などの相場を提示したり、「PM6時までの入店で生ビール半額!」「毎週○曜日は、コース料理が500引き」「女子会のお客様限定!ウェルカムドリンク1杯サービス」など、男性・女性含めて「お得感がある」情報を看板でしっかりアピールしましょう。
また、同じ居酒屋でも他店との違いで集客力をアップさせるなら、「イタリア直送」「輸入地ビール50種類」「牛一頭買い!」など商品力をアピールしてみましょう。
歯医者の看板例
歯医者さんの場合、他の歯医者さんと差別化するポイントは限られていますが、「歯医者に対する苦手意識」をいかに減らすか?が重要です。
歯医者さんに限らず、特定の医療機関は予約制だったり、予約優先だったりします。そのため、看板を通じて「安心感」と「予約のしさすさ」を伝えるようにしましょう。
看板には、「こども限定 来店するとガチャガチャ1回」「施術中にDVD鑑賞できる」「予約用QRコード」など、心理的に「楽になる」ような情報を記載しましょう。
不動産屋の看板例
不動産屋さんの場合、駅前にお店が集中しており、どの不動産に行けば良いか迷うことがあります。
大手の不動産屋さんから小さな不動産屋さんまで、お店の規模が異なると取り扱い物件数や情報量に差が出てきます。そのため、大手不動産同士がいかに差を見せるか?小さな不動産屋さんならではの優位性をいかにアピールするか?が、看板製作の重要なポイントになります
大手不動産の場合「全国取り扱い物件数○○件」「3Dで最新物件の中を見れる!」「インターネットで間取り・写真公開中」など、取り扱う規模の大きさと共に、最新の技術やサービスで新しい不動産の形を提案しましょう。
これに対し、地元の小さな不動産さんの場合は「地元で○○年!信頼と実績の○○」「地元限定の物件多数」など、地元に根付いた不動産屋さんであると共に、長く続いているだけの信頼感や実績をアピールしましょう。
整体・マッサージの看板例
整体やマッサージ店の場合、清潔感とともに施術効果がお客様に伝わることが最も重要です。
あわせて、整体・マッサージ屋さんは「なんとなく高い」というイメージがあります。そのため、実は「高くなくて、身体への効果は大きい」という投資対効果の高さをアピールしましょう。
お店によりますが、15分・30分・60分コースのように施術時間が決まっています。特に、お得感を出すなら「初めての方に限り 60分2,980円」や「15分でたったの1,000円!」といった形で、お財布を気にせずに「この金額だったら、試してみよう」と思わせることが大切です。
また、最近はストレッチ系のマッサージ店も出てきており、マッサージを受ける前と受けた後が分かるような写真を看板に用いることで、「自分もやってもらったら、これだけ効果出ると良いな~」と視覚的に訴えると、マッサージを受けた時の気持ち良さを求めて入店したい気持ちが芽生えます。
まとめ
この様に、業態ごとに用いる看板と情報は、お店のアピールポイントを訴求する大事な広告です。「入りたいけど少し不安」なお客様の気持ちをアシストする、背中を押せるような看板づくり、お店の外観づくりを目指しましょう。